アロマテラピーとは~植物の香りで心身をいたわる自然療法~
「アロマのきほん~5分で学べる10のレッスン」へようこそ。
このシリーズでは、忙しい日々のすきま時間に無理なく楽しめるよう、5分程度で読める内容を10回に分けてお届けします。
アロマテラピーの基礎知識を少しづつ丁寧にお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
アロマテラピーとは
アロマテラピーとは、日本語で「芳香療法」と呼ばれ、香りのある植物から抽出された精油を使った自然療法です。
精油には、植物が持つ有効成分がたくさん含まれており、その成分が香りとともにココロやカラダに穏やかに働きかけます。
例えば、エステル類という成分にはリラックス効果がありますので、この成分を多く含むローマンカモミール精油やラベンダー・アングスティフォリア精油は、ストレスを感じたときや、ぐっすり眠りたい夜に役立ちます。
エステル類は、甘く優しい香りも特徴ですので、ただ香りを嗅ぐだけでも心がほぐれ、リラックスを感じることができます。
精油の香りは、深く息を吸い込むたびに、私たちの心身を静かにサポートしてくれます。
精油の薬理作用がもたらす効果
精油がもたらす効果には、「香りの心地よさ」だけでなく、植物の持つ「薬理作用」が大きな役割を果たしています。
薬理作用とは、精油に含まれる成分が私たちの体内でお薬のように働きかけ、健康維持や不調の改善をサポートする効果のことです。
精油の薬理作用は心身に優しく作用しますので、大きな負担を感じることなく不調の改善をサポートしてくれます。
精油の香りで日常のケアを
精油の香りは、瞬時に私たちの感覚や気分に働きかける力を持っています。
例えば、ふとした瞬間に香りが漂うだけで、気分が変わることを経験したことはありませんか?
忙しい毎日の中でも「香りの習慣」を作るのはとても簡単です。
例えば、ディフューザーのスイッチをオンにするだけで、朝はさわやかな香りを楽しめますし、就寝前はリラックスできる香りで深呼吸して心を整えることができます。
アロマテラピーは、香りを楽しみながらココロとカラダのケアが同時にできますので、忙しい時こそ、アロマテラピーで自分をいたわる時間を持ってみてはいかがでしょうか。
ホメオスタシスを支えるアロマテラピー
アロマテラピーが特に注目される理由のひとつに、心身のバランスを保つ「ホメオスタシス(恒常性)」のサポートがあります。
ホメオスタシスとは、体がストレスや環境の変化に対応して、体内の状態を一定に保つ働きです。
精油の香りと薬理作用は、このホメオスタシスを整え、外部の影響から体を守り、心身の安定を助けてくれます。
まずは、心地よい香りを日常に取り入れることで、ホメオスタシスを整えて心身をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
植物の力で心身をセルフケア
アロマテラピーは、「心地よい香り」と精油の「薬理作用」を通じて、心身のバランスを穏やかに整えます。
学び始める前でも、まずはお気に入りの精油の香りを嗅ぐだけでも十分にリラックス効果を感じられます。
この連載「アロマのきほん~5分で学べる10のレッスン」では、日常生活に楽しく、安全にアロマを取り入れるための基礎知識をお届けします。
次回は、アロマテラピーの歴史を辿りながら、香りが古代から現代までどのように私たちの生活に寄り添ってきたのかを探っていきます。よろしくお願いいたします。
アロマのきほん~5分で学べる10のレッスン~ 今後の内容
Lesson1 アロマテラピーとは
Lesson2 アロマテラピーの歴史
Lesson3 精油とは
Lesson4 精油の薬理作用とは
Lesson5 アロマテラピーのメカニズム
Lesson6 ホメオスタシスとは
Lesson7 ケモタイプ精油
Lesson8 精油の選び方
Lesson9 イギリスアロマとフランスアロマ
Lesson10 精油の禁忌・注意事項