知っておきたい精油の濃度計算法 安全なアロマクラフト作りの第一歩 

精油ボトルと小さなビーカー

精油を使ったアロマクラフトを安全に楽しむためには、精油を適切な濃度で使うことがとても大切です。精油には高濃度な成分が含まれているため、原液で使用することはおすすめしません。

今日は、精油を使ったクラフトのための基本的な濃度計算についておさらいしてみます。

目次

精油の1滴は何ml?

まず、精油を使用する際に覚えておきたいのが、「精油の1滴はおよそ0.05ml」ということです。メーカーやボトルの違いによって若干の差はありますが、一般的な精油ボトルから落ちる1滴の量としてこの数値を基準に考えましょう。

基本の濃度計算

アロマクラフトを作るときは、キャリアオイルやジェルなどの基材に対して精油を加えます。そのとき、どのくらいの精油を加えるかが大事です。基本的な目安として、5mlの基材に精油1滴で1%濃度になります。

濃度計算の簡単な方法

計算が少し苦手でも、大丈夫。簡単に濃度を計算する方法があります。それは、作りたいクラフトの全量を「5」で割るという方法です。

この計算で、1%濃度に必要な精油の滴数がわかります。

例えば、20mlのクリームを作りたい場合、20 ÷ 5 = 4滴です。これで1%濃度が完成します。

次に、希望の濃度に応じて1%の滴数に倍率をかけます。

  • 2%濃度なら、4滴 × 2 = 8滴
  • 3%濃度なら、4滴 × 3 = 12滴

このシンプルな計算で、目的の濃度に簡単に調整できます。

計算例

例1:10mlの基材に対して1%濃度を作る場合

1%の濃度にするには、まず全量を「5」で割ります。
計算式:10ml ÷ 5 = 2滴
つまり、10mlの基材に精油2滴を加えることで、1%濃度のアイテムが作れます。

例2:50mlの基材に対して2%濃度を作る場合

50mlの基材に対して2%の濃度にするには、1%をまず計算し、結果に2をかけます。
計算式:50ml ÷ 5 = 10滴
1%が10滴なので、2%にするには10滴 × 2 = 20滴となります。

安全な濃度の目安

では、どのくらいの濃度が適切なのでしょうか?

使用する方の体重や体質、精油の種類や使用頻度によって調整が必要なため一概には言えませんが、健康な成人が精油を使用する場合の一般的な目安を以下にまとめてみました。

特定の部位に使用する場合

肩や背中などのケアや足の部分的なマッサージなどに使用する場合、3〜5%程度の濃度で十分な効果が感じられます。

全身や半身などの広範囲に使用する場合

マッサージオイルなど広範囲にリラクゼーション目的で使用する場合、3%以下で深いリラックスを感じられます。

お顔のケア

顔の皮膚はとても薄くて敏感。刺激を避けるために0.5%~1%以下での使用をおすすめします。低濃度で優しくケアしましょう。

パッチテストを忘れずに

新しい精油やブレンドを試すときは、まずパッチテストを行いましょう。少量を腕の内側に塗り、24時間様子を見て異常がないか確認します。特に刺激の強い精油や高濃度のクラフトを使うときは、慎重に行いましょう。

自分だけのクラフトを楽しんで

濃度計算は慣れてしまえばとても簡単です。まずは低い濃度から始め、用途に応じて少しずつ濃度を変えていくと、自分にぴったりのオリジナルアイテムを作り出すことができます。

これからのアロマクラフト作りが、ますます楽しい時間になりますように。

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