ローズオットーとローズアブソリュート 香りを比べてわかるローズ精油の魅力

「ローズ精油」と聞くと、華やかなバラの香りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は、ローズ精油には「ローズオットー」と「ローズアブソリュート」の2種類があります。どちらも同じダマスクローズ(Rosa damascena)から得られますが、抽出方法の違いによって香りの印象や特徴が異なります。
今回は、レッスンでも実際に嗅ぎ比べていただいている2種類のローズについてご紹介します。
ローズオットーとローズアブソリュートの違い
ローズ精油は、抽出方法によって次の2種類に分けられます。
・ローズオットー:水蒸気蒸留法で抽出される精油
・ローズアブソリュート:揮発性溶剤を用いて抽出される精油
同じ植物から得られるにもかかわらず、抽出方法が変わることで香りの個性にも違いが生まれます。
香りを比べてみると
ローズオットーは、澄んだ透明感のある上品な香りが特徴です。
一方、ローズアブソリュートは、より濃厚で甘く、深みのある華やかな香りを感じます。
この違いの理由のひとつが成分です。
ローズアブソリュートには「フェニルエチルアルコール」が比較的多く含まれています。フェニルエチルアルコールは、バラらしい甘く優雅な香りを持つ成分です。
しかし、この成分は水に溶けやすいため、水蒸気蒸留の過程で精油よりも芳香蒸留水(ローズウォーター)へ移りやすい性質があります。
そのため、ローズオットーとローズアブソリュートでは香りの印象に違いが生まれるのです。
それぞれの楽しみ方
ローズオットーは、化粧水や乳液、クリーム作りなどのスキンケアに利用できます。少量加えるだけでも華やかな香りが広がります。
ローズアブソリュートは、主に香りを楽しむために用いられます。濃厚で甘いローズの香りを活かして、香水作りや芳香浴、アロマポットなどによく利用されています。
なぜ使い方に違いがあるの?
ローズオットーは水蒸気蒸留法で抽出される精油です。そのため、スキンケアやトリートメントオイルなどにも活用されています。
一方、ローズアブソリュートは溶剤抽出によって得られます。抽出後に溶剤は除去されますが、完全に取り除くことは難しいため、主に香りを楽しむ用途で利用されます。
レッスンで大切にしていること
ナードジャパン アロマ・アドバイザーコースのレッスン1では、抽出法を学ぶ際にローズオットーとローズアブソリュートの香りを実際に嗅ぎ比べていただいています。
抽出法は、水蒸気蒸留法や溶剤抽出法といった名称を覚えるだけでも学習はできますが、それぞれの方法によって香りにどのような違いが生まれるのかを体感することで、理解はより深まります。
実際に香りを比べていただくと、「同じローズなのに、こんなに香りが違うんですね」という声をよくいただきます。
テキストを読んだだけでは分かりにくかったことも、実際に香りを感じることで印象に残り、知識と体験が結びついていきます。
アロマテラピーは、植物の香りを実際に感じながら学べることが大きな魅力です。
私自身も、生徒さんと一緒に香りを確かめる時間の中で学びを整理し直し、新しい気づきをいただいています。
香りの違いを楽しみながら、植物の奥深さに触れていただけたらうれしいです。
