アロマテラピーを安全に楽しむために知っておきたいこと
精油は、自然が生み出した植物の恵みをぎゅっと凝縮したもの。その力をより良い形で生活に取り入れるためには、正しい使い方と注意点を知っておくことが大切です。
「5分で学ぶ10のレッスン」も今回が最終回。ここでは、精油の基本的な性質を整理し、安全に活用するためのヒントをご紹介します。短い時間で学べる内容ですので、どうぞ最後までお付き合いください。
目次
精油の基本的な物理的特徴
- 高濃度でパワフル
- 精油には植物の有効成分が凝縮されており、その濃縮された力は特別なものです。しかし、直接使用すると肌に刺激を与えたり、炎症を引き起こす場合があります。
- 敏感肌の方や初めて使用する場合は、植物油で適切に希釈してから取り入れることをおすすめします。安全に楽しむための基本として、ぜひ心に留めておきたいポイントです。
- 香りがすぐに広がる芳香性と揮発性
- 精油は常温で蒸発しやすい特性を持っています。揮発を抑えるためにも、植物油で希釈することで香りを長持ちさせることができます。また、使用後にはしっかりと蓋を閉めて保管することも大切です。
- 水と混ざりにくい性質
- 精油は油に溶けやすく、水に溶けにくい性質を持っていますので、皮膚から吸収されやすいのも特徴のひとつです。
- さらに比重が1以下のため水に浮きます。これらの性質から、アロマバスや化粧水に使用する場合には乳化剤を使うことが必要です。ここでも希釈が安全な使用の鍵となります。
- 豊富な成分が詰まった有機化合物
- 精油は約200種類以上の芳香分子で構成されています。それぞれが薬理作用を持つため、精油ごとに禁忌や注意事項があります。安全に使うには精油の知識を身につけることが欠かせません。
- 保管方法に注意
- 精油は常温で液体なので、立てて保管するのが基本。また、劣化や酸化を防ぐために、遮光瓶に入れて涼しく暗い場所に保管しましょう。
楽しみながら安全に
精油は香りを楽しむだけでも心を豊かにしてくれるものです。香りを嗅ぐだけでもリラックス効果があり、学ぶこと自体が楽しい時間になります。
また、精油の良さを本当に知るには、実際に使ってみることが欠かせません。精油に触れる時間を増やすことで、少しずつその特性がわかるようになります。
ペーパードライバーが車の運転に不安を感じるように、精油も「使わないまま」ではその魅力を実感しづらいものです。安全な使い方を心がけながら実践していけば、精油は皆さんにとって頼もしい存在になってくれます。
おわりに
「5分で学べる10のレッスン」シリーズを最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回の内容はアロマテラピーのほんの入り口です。もっと知りたい、使いこなしたいと思ったら、ぜひ教室で一緒に学んでみませんか?教室でお会いできるのを楽しみにしています。