朝と夜で使い分ける柑橘精油の楽しみ方~時間帯を意識したアロマケア~
柑橘系の精油は、フレッシュで明るい香りが多くの人に愛されています。その柑橘精油は、朝と夜で効果的に使い分けることで、香りの力をより引き出すことができます。
今回は、朝と夜におすすめの柑橘精油の種類や、それぞれの特徴をお伝えします。
朝におすすめの柑橘精油 – 活力を引き出すグレープフルーツやレモン
グレープフルーツやレモン、オレンジなどの柑橘精油には、交感神経を活性化させる働きがあり、体と心を前向きな状態へと導いてくれます。特に、朝のぼんやりとした気分や、なんとなく元気が出ないときに頼りになる存在です。
これらの精油には「コーチゾン様作用」と呼ばれる特性もあります。これは、副腎皮質ホルモンの一種であるコルチゾールの働きを助ける性質のこと。コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれますが、実際にはストレスへの耐性を高めたり、体と心のバランスを保つ大切な役割を果たしています。
朝にこの作用がうまく働くと、気持ちが安定し、スムーズに一日をスタートする力を引き出してくれるのです。
夜におすすめの柑橘精油 – リラックスを誘うベルガモットやマンダリン
夜には、リラックス効果のある柑橘精油で一日の終わりを心穏やかに過ごしましょう。
ベルガモットに含まれるエステル成分「酢酸リナリル」は、神経の緊張を和らげ、穏やかなリラックス効果を促すとされます。
一方、マンダリンに含まれる「アンスラニル酸ジメチル」は、特に抗不安作用が強いことで知られ、甘くややフローラルでほのかにスパイシーな香りを持つ成分です。この成分は、神経の高ぶりや心配ごとを和らげ、不安を軽減する効果が期待されており、心身の緊張を深くほぐしてくれます。マンダリンの香りが持つ深い安らぎは、ストレスを抱えた日の夜にも、心を静かに穏やかに導いてくれるでしょう。
夜にこれらの香りを楽しむと、気持ちがほぐれ、自然と眠りに向かう準備が整っていくはずです。
柑橘精油は皮膚塗布より芳香浴がおすすめ
柑橘系精油は紫外線に反応したり、肌に刺激を与えることがあるため、芳香浴で楽しむのがおすすめです。アロマディフューザーやティッシュ、アロマシールに数滴たらすだけで、気軽に香りを楽しむことができます。
この方法なら、肌への影響を気にすることなく、柑橘精油の明るく心地よい香りを楽しめます。朝のシャキッとした香りや、夜の穏やかな香りを手軽に取り入れ、日常の中で心身の調和を保つお供にぜひ活用してみてください。
朝と夜の芳香浴で心地よい一日をサポート
アロマを上手に活用して、朝と夜の時間帯をさらに充実させてみませんか?
朝の爽やかなエネルギーブレンド
朝には、レモン、グレープフルーツ、オレンジの柑橘系精油にブラックペッパーを加えることで、爽やかな香りが広がり、気分がリフレッシュされます。このブレンドは、心を晴れやかにし、エネルギーを与えるだけでなく、ストレス耐性を高め、ポジティブな1日を始めるサポートをしてくれます。
- レモン:3滴
- グレープフルーツ:3滴
- オレンジ:2滴
- ブラックペッパー:2滴
夜のリラックスブレンド
一方、夜には、ベルガモット、マンダリンにラベンダーアングスティフォリア、イランイランなどを組み合わせたブレンドが効果的です。これらの精油は、リラックスと鎮静作用に優れ、心身の緊張をほぐして、穏やかな眠りへと導きます。
- ベルガモット:3滴
- マンダリン:3滴
- ラベンダーアングスティフォリア:3滴
- イランイラン:1滴
どちらのブレンドも、芳香浴で手軽に楽しめるので、忙しい毎日の中でも簡単に取り入れることができます。
精油成分を深く学んでアロマをもっと楽しみましょう
アロマテラピーの世界は、精油の成分を知ることでさらに広がります。精油に含まれる成分を理解することで、日々のケアにより適した香りを取り入れることができ、アロマの効果を存分に感じることができます。
体系的にアロマテラピーを学び、精油のもつ力を身につけたい方には、ナードジャパンのアロマアドバイザーコースがおすすめです。このコースでは、各精油の成分や作用をくわしく学ぶことで、毎日の生活での活用に役立つ知識を得ることができます。
さらに、精油の使用時間帯も考慮したい方には嗅覚反応分析の学びが効果的です。嗅覚反応分析では、香りに対する体の反応を通して、自分に合う精油や最適な使用時間帯も知ることができます。自分に合った精油を使い分けることで、心身のバランスをより整えやすくなります。
興味のある方は、ぜひナードジャパンのアロマアドバイザーコースや嗅覚反応分析の講座をご検討ください。