まさかの救急搬送から気づいたこと~嗅覚は「間違えない感覚器」~

嗅覚は間違えない

6年ぶりの受診は、まさかの救急搬送

6月末のある夜、6年ぶりの病院受診が、まさかの救急搬送というかたちになってしまいました。

外出先で急に体調を崩し、周囲の方々にはご迷惑とご心配をおかけしました。この場を借りて、改めてお詫びと感謝を申し上げます。

たくさんの優しさに支えられ、無事に帰宅できたこと、本当にありがたく感じています。

思い返せば、サインはいくつも出ていました

少し冷静になって振り返ってみると、思い当たるフシがいくつもあるのです。

6月は、湿気と暑さに加えて、レッスンや出張のご依頼が重なり、忙しさのピーク。
そこに毎年恒例(?)の「家族が転勤かも」「引越しかも」のプレッシャーが加わり、まるで人生すごろくのサイコロをふり続けているような日々でした。

心も体も、おそらく相当疲れていたのだと思います。とはいえ、自覚はまったくありませんでした。

グラフは見ていました、でも大丈夫だと思っていました

自分のグラフを見返してみたところ、見事なまでの乱れっぷり。
いつもの自分とは違うグラフの形が、連日続いていました。
そしてついには、香りを嗅ぎたくないという、異常事態に。

思えば、嗅覚反応分析士基礎講座で「絶対安静のサインは見逃さないでください」と生徒様に力説していた私自身が、そのサインをスルーし続けていたわけです。
これはもう、自業自得。そしてやってきた、救急搬送。

絶対安静のグラフ

人の意識は間違えるけれど、嗅覚は間違えない

人の意識は間違えるけれど、嗅覚は間違えない。
これはいつもレッスンでお伝えしていることですが、自分の身に実際に起こってみて、その意味を改めて痛感しました。

嗅覚は、五感の中で最も先入観の影響を受けにくい感覚器だといわれています。
その特性があるからこそ、嗅覚反応分析では、思い込みに左右されにくい「本当の今の状態」を知ることができるのです。

講座でも、嗅覚が“間違えない”感覚器であることを土台に、嗅覚反応分析の仕組みや信頼性をお伝えしていますが、今回はそれを理屈ではなく体験として深く実感する機会となりました。

「嗅覚は間違えない」
その言葉の重みを、身をもって体験した6月でした。

立て直せたのは、整え方を知っていたから

今は生活を見直し、グラフも正方形に近づき、体調も無事に回復しています。

なぜ早く立て直せたのか?
それは自分の整え方はグラフから簡単に読み解くことができるからです。

グラフの変化

「転ばぬ先の嗅覚反応分析」

「転ばぬ先の杖」ならぬ、「転ばぬ先の嗅覚反応分析」。

どうか皆さんも、ご自身の心と体のSOSを見逃さずに。

忙しい毎日のなかでも、自分の状態を知る時間を、ほんの少しでも取ってみてください。
その“少し”が、大きなトラブルを防ぐ力になるかもしれません。

すでに嗅覚反応分析を学ばれている方は、グラフを“見て終わり”にせず、日々のケアに役立てていただけたらと思います。

そして、まだ体験されたことのない方には、こんなふうに体の変化に気づける方法があることを、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。

私自身も、自分のグラフをヒントに、アロマや食事、ストレスケアを見直しながら、これからの夏を少しでも心地よく過ごせるように整えていこうと思っています。